どうも!這い上がり系作曲家の霧切酢です!
今回のお題もまた異論が出てきそうなテーマです😅
「譜面よりもMIDIデータ推奨」論
まずは譜面が世に出てきたことによる功績を再確認しつつ
順に解説していきましょ〜😋
楽譜の登場と功績
譜面の重要性は今更語る必要もありませんが
改めて押さえておきたいと思います!
・制作した楽曲を記録、分配できるようになった
これは説明するまでもありませんね
やはり何か記憶媒体として残せる利点というのは
いつの時代も求められます
音楽という形のないものを録音という手法がない時代に
保存、記録することができた画期的なシステム
作曲する際も組曲などパートの多い楽曲では
尚更その重要性が増してきますね
現在でも全パートが記載された譜面や
コード譜と一緒になった譜面など
とても効率よく楽曲を理解できる媒体です
私もいまだにお世話になっています😅
また、合奏などをするときに譜面があると
効率が良いなどの面もあります
・作曲したメロディ、フレーズを目視で解釈できる
これはイマイチわかり辛いかもしれませんので例を挙げてみましょう
これは以前私がレッスン記事で使用した音源と譜面です
例えばこのフレーズを逆から読んでみたり一つのモチーフとして
発展させたフレーズを他の箇所で使うなどの発想が生まれます
また、楽器の数が多い曲などでは目視で
ハーモニーを確認できる点も強みです
音楽を紙面に起こし、目視できるようになったことで
より音楽を数学的に捉えることができるようになったと言えます
モチーフを利用して展開してく著名な曲を例に挙げますと
ヴィヴァルディ 「四季 春」
ムソルグスキー 「展覧会の絵 プロムナード」
などが挙げられます
これらの曲はわかりやすく序盤のモチーフを
発展させたフレーズを多用して楽曲を展開していますね
モーツァルトなども譜面を見てみると
遊び心が加えられていたことなども読み取ることができます
こうした音楽の発展に譜面というものは欠かせない存在である
ということは言うまでもありません!✍️
ポピュラーミュージックとは、リズムの文化である
しかし、近年求められている音楽というものは
昔とは大きく変化してきました
音楽的なハーモニーはもちろんのこと、それ以上に
リズムを重視する方向に庶民の音楽は進みました
"リズムの進化がポップスの進化"
その為、クラシックのようにしっかり譜面通りに
演奏するということがそれほど重要ではなくなりました
よりリズムやダイナミクスを強調するために
フレーズに工夫が加えられていったんですね
・例えば、こういった楽曲があるとします
グルーヴやリズム感がわかりやすいよう
ファンクな楽曲を用意しました
そして、この曲のベースのフレーズを譜面にすると
以下のようになります
(今回はわかりやすくタブ譜にしています)
しかし、実際にはこのようには演奏しておらず
以下のような工夫が施されています
このように、実際の音の長さより短く音を切ることで
よりタイトさ、鋭さを出しています
今回はベースのみを注釈しましたが、こういった工夫を
各パートが行うことによりグルーヴやダイナミクスが生み出されるのです
精度の高いMIDIは譜面より得るものが大きい
前提として、しっかりとした打ち込みの
MIDIデータであることが条件ですが
例に挙げました通りMIDIデータというのは
譜面以上にプレイヤーの情報が詰まっています
音の強弱の付け方
音を伸ばす長さ
ピッチの揺れなど
これらを知ることで、音楽に対する理解をより深められ
楽器を演奏する人にとってもいいお手本になってくれます
特に普段触ることのできない楽器
自分が演奏したことがない楽器
こういった楽器の特性やカッコ良く聴かせるコツが
理解できるということはMIDIならではですね!
楽曲全体を瞬時に把握するという意味合いでは
譜面の方が効率がいいですが
1つの楽器の特性をしっかり把握するという点においては
圧倒的に譜面よりも有利です
ここまでMIDIデータのメリットを挙げてきましたが
それでもまだまだ譜面の利点は大きいです
また、場合によっては譜面をMIDIに書き起こすという作業も
出てくるケースもあります!
しっかり楽譜もMIDIも読めるようになって
より音楽を深く理解しましょう!!😉👍
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