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CD💿衰退と音楽ビジネスを考えてみる~音楽ビジネスの歴史編~

更新日:2022年3月22日



どうも!這い上がり系作曲家の霧切酢です!


今回は昨今日本でも加速してきたCDの衰退について

音楽ビジネスの始まりと交えて書いてみたいと思います



それでは順番にみていきましょー!😉



#音楽業界 #CDが売れない

 

・本格的な音楽ビジネスの始まりのきっかけとは?



元々音楽というものは、芸人のように人前で演奏することを生業としていました


その出演料、見世物として収入を得ていたんですね



そこにレコードなどの登場により、音楽を記憶媒体として一つの物体にして

販売することが可能となったことでビジネスの可能性が大きく高まりました





また、商品を複製することにより一回一回演奏してお金をもらうという手間がなくなり

商品の大量生産に加え、 広く商売をすることが可能となりました



レコードの登場=本格的な音楽ビジネスの始まり


と言ってしまっても良いですね!

レコードの普及は音楽のビジネスに革命を起こしました



 

・CDの登場






しばらくしてレコードの次世代として世に出すべく媒体が模索されます


それがCDですね


レコードというものは音質はとても良いのですが、それ故に

デメリットもいくつか存在していました



  1. 音を再生する際にレコード盤を削るため、レコード自体が劣化していく

  2. レコード盤自体がかなり大きい



より手軽に大量生産出来て、均一的な商品として確立したかったのだと思います


ビジネスで成功させるためにはとにかく商品を素早く大量生産出来ることが

重要になってきます


この点ではエレキ・ギターメイカーのFenderなどがいい例ですね




今でなおエレキギターの象徴として君臨していますが、その要因として
大量生産可能なことを前提として設計されている点が非常に大きいです

対照的にやや職人気質に拘ったGibsonは長年多くのユーザーに愛されていましたが
数年前に倒産するという結末を迎えてしまいました


 

・デジタル技術とCD



CDの最大の特徴としまして、レコードと違い音楽をデータとして取り込み

保存することで劣化を抑え、よりシェアを広げれるということでした


レコードとは違い、CDは録音される音をデジタルに変換する

ここが大きな変革でした


そのことにより長年にわたっての保存が可能となり複製も容易に

大きさもコンパクトにすることに成功します



開発段階ではこれらのメリットを生かして次世代の媒体として期待されていました


 

・CDのデメリット





と、開発当初は期待値の方が高かったのですがデメリットも勿論ありました


主に


  • 音質

  • 容量


この2つです


音をデジタルに変換することは長期的な保存や均一性に優れますが

そもそもデジタルに変換する行為自体が音質を劣化させる行為なのです


簡単にデジタルの仕組みを説明しますと、小さな点のようなものを密集させて

本来の形に近いように形作る、みたいなことをします(説明下手か!)


イラストで例えた方が分かりやすいかと思いますが、昔のゲームの

ドット絵みたいなイメージで、仕組みは同じです


あれも小さな点を密集させて本来の絵を表現しています

最も、データ量が少なく荒い画像になってしまっているのですが💦


つまりそれを音に変えたものがCDの録音の仕組みと

ザックリ認識してください!


 

CD(デジタル録音)の仕組みが大まかにわかったところで

次は容量についてみて行きましょう✒


ここでもまたゲームを例に出しますが

ゲームも歴史とともにドンドン画質が上がって行きましたよね


それはゲーム機が新しくなるにつれてソフトとゲーム機本体の

スペック向上により、更に多くのデータを扱うことができたためです



対してCDはどうでしょうか?


CDは世に出てから近年までずっと更新されていないんです

つまりはスペックが頭打ち状態だったわけですね


(近年になってようやくハイレゾCDなども一般的に知られるようになりましたが)


CDは世に出る時に決められたスペックのまま

ず~と使われ続けていたんです


 


・CD発売に纏わるアレやコレ



実はCDが開発されていた時点でハイレゾ音源並みの音質にすることは可能でした


しかし、極限まで音質を上げた状態でCDに楽曲を収録しようとすると

せいぜい2,3曲ほどしか入れることが出来なかったそうです


そうなってしまうと、レコードより音質が劣り

曲数も大して入れることが出来ないという


次世代の商品として売るに適さないと判断されてしまったのです


そうした経緯もあり、音質(データの総量)を下げることにより

今のような大量の楽曲を1枚のCDに収録できるようにした


こういった諸事情があったのです




また、技術的にはCDもアップデート可能であったとされていましたが

その為には再生する機器も更新することが必要になり


価格や様々な事情を鑑みてずっと更新されなかったようですね



 

今回はCDが発売される経緯、音楽ビジネスの歴史をサラッとご紹介しました!

いや~当初の予定よりかなり長くなった(笑


こうして深く見て行くと、CDというのは意外と欠陥を抱えたまま世に出てしまった

部分があることは否めません


もちろん、レコード以上に普及しやすく音楽業界を盛り上げることに

貢献したことは疑いようもありません


しかし、それと同時に既に限界値が見えていた状態だったということを考えると

CDの文化が廃れてきてしまうことは必然だったと言えるでしょう


次回はCDの次の世代について

次の世代との比較などを書いて行こうと思います!!

















きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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