Darrellのギタートーンをちゃんと分析してみたぞ!
- 霧切酢
- 5月27日
- 読了時間: 3分

何故かドンシャリが定説に
むしろめっちゃMID出てないか!?
いつから主流になったのか謎ですけど
極端なドンシャリ
みたいに表現される
PANTERAのギタリスト
Darrellのギタートーン!
彼のトーンをモデルにした
ペダルなんかも販売されてましたけど
なんか違くね?
と頭に疑問符が浮かんだ人も
少なくないはず・・・
特にそのペダルに搭載されてる
MID CUTを使用すると
まあ聞けたもんではない
音になってしまったものです
当時からそんなことを思ってましたけど
やっぱ改めて音源聴いても
普通にMIDいっぱい出てます
もちろんコンボアンプみたいに
モリモリなわけではないですけど!
音が細くならない範囲で
ちゃんと必要な成分は残ってます
多分前述したペダルも
一般的な認識も
そういったMIDも一緒に
削ってしまってるのだと思います
口で言うより見た方が早いか
てなわけで
実際にPANTERAの音源で
Darrellのギターだけなってる箇所を
アナライザーで帯域を分析

結果はこんな感じ!
1khz付近がガッツリ減ってますが
他の中音はかなりしっかり残ってます
やはりギターに必要な成分が
ちゃんと残ってるのがわかりますね
曲によってはもっとMIDが残ってます

多分音作りがうまくいかないのは
これ以上の範囲を削ってる可能性大
じゃあDarrell特有のあの
切れ味鋭い音の秘訣は何?
というわけなんですけど
多分真空管アンプを
使ってないのが1つの理由

大抵のハイゲインアンプって
真空管が搭載されていて
その真空管に負荷をかけて歪ませる
こういった仕組みになっていますので
温かみを感じる音であったり
独特の空気感が魅力的なわけですが
悪く言えば微妙に音が潰れてるんですよ
この潰れた要素を極端に強調したのが
Van Halenとかの音ですね
多分ゲインを上げることと
音圧を稼ぐための手法だと思います
ギターが一人の状態で
バランスをとりつつ音圧を稼ぐ手段
これが当時はRec機材も技術も
今ほど発達していなかったため
潰れた質感のギターで
強引に埋めてたんだと思います
よく聞くとエディの音源って
ハイハットとギターを
両端に割り振ってバランス取ったり
とにかく音の隙間を埋めるのに
あれこれ苦労したのが見て取れます
しかし、そこに別の解釈を持ち込んだのが
Darrellだったのではないかと

Darrellってメタリカ加入の誘いがあった時に
条件にドラマーの兄も一緒にと提示した通り
かなりドラムの重要性について
研究してた気もします

ギターの最終的な音圧や
バンドとしての音の太さは
如何にドラムを
しっかり聞かせられるか
ここに焦点を当ててたのではないかと
思うのです
その結果
ギターの音の輪郭をしっかり保ち
ドラムの邪魔をしないで
音源やバンドに足りない音圧を
ドラムやベースにしっかり任せた
その答えがRandollの
トランジスタアンプ
ジャズコーラスに歪みペダル使うと
なんかDarrellっぽく聞こえる
こう言う風潮もおそらく
これが原因だと思います
もっと言えば、その後にやってくる
ニューメタルなどで見られる
ミックスの先駆けみたいなことも
やってますからね
よくPANTERAってドラムの音も
評価に上がるじゃないですか?
あれって単純に
ギターの音がドラムの邪魔をしてないので
ドラムがしっかり聞こえる
こういった事情もあるんだと思います
良かったらご参考に〜
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