CDの音がパッツンパッツン
- 霧切酢
- 2023年3月22日
- 読了時間: 2分

技術の進歩
日本ではまだまだ
音楽を発表=CDデビュー
みたいなイメージが残っている方ですよね!
CDを販売する即売会なるものも
まだまだ盛んでもありますし
「CDの音質が一番」
と感じている人もいらっしゃるでしょう
とはいえ流石に再生機器自体が減ってきましたけどね

昔の曲に関していえば
個人的に味があったりして好きだったりもするのですが
所謂音圧合戦の最盛期
この時代のミックスされた音源を今聴くと
少し恥ずかしいような
モヤっとする気持ちになってしまうのです(汗

音圧合戦とはなんぞや?
今となってはそこはかとなく
懐かしい響き・・・
音圧合戦!!
要するに、少しでも自分たちの音源を目立たせるため
音を圧縮しまくって音量を限界まで上げる作業
演奏のダイナミクスを減らした分
全体の音量を上げるという作業ですね
そのため、この処理をしまくった音源の波形は
通称「海苔波形」と呼ばれ
限界までパッツンパッツンに処理された状態になってました
これを如何にド派手にできるかを競っていた時代が
音圧合戦と呼ばれたりします
この
音圧が高い状態=良い音源
みたいな価値観があったので
より音圧上げに適した機材や
ミキシング処理が重宝されてきました
まあ当時の流行というか技術の問題なのですが
この音圧を上げるための圧縮のせいで
演奏や歌の細かいニュアンスや消えてしまって
音楽的にあまりよろしくない状態でした

言ってしまえば音全体を平たく潰してしまってるわけです
また、日本の音楽で極端に低音を削ったりして
その分音圧が上がったように聴かせてみたりとか・・・
しかしながら最近の音楽は
CD媒体で発表する機会も減ったので
配信媒体に合わせた音量でマスタリングされるので
以前のようなパッツンパッツン感はありません

より本来のニュアンスが残っているので
音楽的にも良い状態の音源が増えました
で、むしろ最近はCDで音楽を聴く機会が減ったので
逆に海苔波形の曲が新鮮
何と言うか今から聴くと
無理してる感じに聴こえるんですよね
勿論海苔波形のように
あえて音を潰しまくるミキシングもありなのですが
表現のための圧縮ではなく
明らかに曲調と合っていない圧縮はいかがなものかと思います
まあ、当時の流行に触れるという意味でも
敢えて聴いてみるのも楽しいですけどね!
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