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昔のバンドの演奏はシンプル!でも実は難しい!!



演奏技術とは!?



昔の音楽と比べて現代の音楽の方が難しい



これは感情論抜きにして

明確な事実ですが



あながち


シンプルな演奏=簡単



という図式が当てはまらないものです



まあなんでこんなことをいきなり言いだしたかというと

ある時に友人と昔の曲を聴いていたら


「ドラムがずっと単純な8ビートばっかり」

「なんで昔はこんな簡単なフレーズが多いんだろう?」



などなど、疑問を投げかけられたことがあります

キャッチーな曲はなおさらこの傾向が強いですね



で、その時に


  • 当時の時代背景

  • 本当の意味での上手な演奏



などについて色々と話したことがあったので

ちょっと記事にまとめておきたいと思ったのです



 



自分で録音したらわかる



まあぶっちゃけ


「昔の楽曲は大したことない」とか

「簡単なフレーズばっかでつまらん」



と普段言っている方は

一度スタジオでちゃんと録音してみればわかります



出来れば極力編集無しの状態で



私自身そうだったのですが


普段スタジオ練習やライブでは

上手く出来ている気になっていても


ちゃんと録音してみると

「何だこれ?」



と感じることがすごく多かったです

(流石に最近はないですが)



勿論昔のアーティストの方が音源によっては

今よりも多くの予算をかけて作られたものも多いです


しかし、昔のアーティストは今のように

編集ありきの演奏、録音ではなく



本人達の素の実力

そのまま音源に現れている物も多いです



とは言え今の進んだ機材をもってしても


あまりにも基本が出来ていなければ

編集でどうにかすることもできないのですが・・・


 

結局のところ、最も演奏において大切なことは


どれだけ基本をキッチリ固められているか



難しいフレーズなんかも

言ってしまえばこの延長線にあるものですからね



例えば弦楽器だったら


  • ミュートの精度、音の明瞭さ

  • ダイナミクスを意識したピッキング

  • 音色の変化による音量の変化の対処

  • 正確なピッチ



などなど



ドラムだったら


  • 各セクションごとの音量バランス

  • オープン、クローズショットの使い分け

  • クリックに合わせたタイトなリズム



これらの精度を高い状態で保ったまま

録音していく作業って


結構な技量が無いと不可能です



大抵の録音初めてのバンドだと

ほぼここら辺が全くできていないことが多いです



こういった基礎が出来ていないがために

思い描いていた収録にならず


「ミキシングが悪い」

「マイキングが悪い」

「エンジニアが良くなかった」



とか言いだしたりするバンドもあります



そもそも簡単だと思われていたフレーズが

実は高度な技術の結晶であると分かっていないためですね



現代ですらそんな高度な技術であるのに



今ほど豊富な編集技術もない時代に

しっかりと演奏して録音していた



これだけでもバンド経験がある人なら

そのレベルの高さが分かるかと思います



 



練習機材・情報




今の人からするとあまり実感がないかもしれませんが



昔は


  • 効率の良い練習機材

  • 練習方法などの情報

  • 楽器自体の値段



これらを手に入れるための手段があまりなかった

もしくは相応にお金もかかっていました



例えばギターにしても


今なら初心者用セットなどでお手頃な価格の物もありますが



昔はそういったお手頃セットもなかったため

基本的に楽器は高価な物


そもそも楽器を始めるハードル自体が

今よりも結構高かったのです



それに加えてYouTubeやSNSを利用した

情報収集自体が出来ませんでした


そのため奏法やフレーズの伝達にも時間を要しましたし



目で見て演奏を学習する機会というのが

今と比べると圧倒的に少なかったです



もっとも、時間とお金をかければ

ある程度可能ではあるのですが・・・



 

というわけで



今とは条件もだいぶ異なっているため



人前でお金が取れるレベルの演奏力を身につけるのは

今以上に容易なことではなかったということ!



それをクリアしている時点で

大体の昔のアーティストさんはすごいんです!



昔の音源化された演奏というのは

なんだかんだ言っても



一部の選ばれた才能ある人達の

鍛え抜かれた技でもあります



一見ぶっ飛んで見えるアーティストであっても

実はその裏で厳しい修練を積んでいたことがわかります



そう言った目線で音楽を聞いてみると

より面白みが深まるかもですよ!!





きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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