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DIR EN GREYの"DUM SPIRO SPERO"の凄さ、面白さについて語りたい






革新的なアルバム!



今から約12年前にリリースされた

DIR EN GREYのアルバム



DUM SPIRO SPERO!!



随分前にリリースされたアルバムですが


和風ゴシック要素+ニューメタル、ラウドロック

の旨みが凝縮された秀逸な作品!





実際にこのバンドの作風が大きく変貌したのが

前作の”UROBOROS”


DUM SPIRO SPERO

この作品は延長線上に位置するのですが



前作では不慣れであった


  • 和風要素との融合

  • Fales Chord Screamのミキシング



これらがかなり向上したという意味で

ある意味転換期となっています



特に当時の日本では

Fales Chord Screamが珍しく


適切な処理の仕方が浸透していなかったのは大きいです



Fales Chord Screamの例

低音、中低音が強調された歌唱法


Death Growlとも呼ばれているようです




大抵日本では高音域が伸びやかな

Fry Screamが多用されていたので


当時としては結構新鮮だったようです!



Fry Screamの例

キレのある高音が特徴


ちなみにこの曲で使われている低音域

Fry Screamの低音verだったりします




そんなわけで


バンドとしてもエンジニアとしても

何かと新しい挑戦が多かったのが


"DUM SPIRO SPERO"




前作のUROBOROSを聴いてみると



  • Fales Chord Screamがこもって聞き取りづらい

  • 全体的にパンクっぽいミックス



などの欠点があります




それらを解消したのが"DUM SPIRO SPERO"であり

新しい試みも多いです





ちゃんとした再生環境で聴いてみると

ハッキリ音の違いがわかるのですが



DUM SPIRO SPEROでは


・ボーカルの低音〜中低音を

 思いっきりカット


・楽器隊は音圧を感じる

 低音、中低音をガッツリ強調



こうすることで全体のバランスを明瞭にし

楽器隊の迫力を持たせつつ



常に楽器隊が下の方にいて

ボーカルが上に浮いてるように聞こえる演出



ちょっと独特な整え方をしているんですね


通常のラウド系の曲よりも

演出重視のコンセプトが伺えます






ちなみに、うろ覚えですが

DUM SPIRO SPEROでは


海外の有名なエンジニアが

ミックスを担当していたはず。。



後に同じエンジニアの方がミックスし直した

UROBOROSもありますよ!



そんな感じで何かと面白いアルバムなので

色々と注目しながら聴いてみると楽しいですよ!




きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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