
どうも!這い上がり系作曲家の霧切酢です!
前回のドラムの打ち込み記事の続きになります! まだこちらのデータをダウンロードしていない方は先にこちらをダウンロードすることを お勧めします!! ↓↓
今日は前回の記事で説明しきれなかった 機械っぽくなってしまう打ち込みを人間の演奏の近づける手法について 解説いたします!
#DTMレッスン #ドラムの打ち込み
その① ”ベロシティを調整しよう!”
演奏の強弱をつける、調整する値は「ベロシティ」という値を
いじることで可能になります!

大抵のDAWソフト(写真はCUBASEです)ではこのような棒グラフ状で表示されています
この棒を高くすると強く
低くすると弱い演奏になります!
人間は一定の力で音を鳴らし続けることは実質不可能ですので
この部分をばらつかせることで機械っぽさを薄くできるんですね
特に同じ音を連打するような部分はしっかり調整してあげると効果的!
ドラムですとハイハットを上手く調整してあげるといい感じになりやすいです
今回の例ですと、1発目のハイハットの音(いわゆる8分裏)を弱くしてみました
勿論この逆にしてみても違ってニュアンスが出ますので、色々と研究してみて下さい!
・ベロシティとボリュームの概念
ベロシティとボリュームというのは一見同じような効果があるのでは?と
DTMを始めた方は思うことがあるかもしれません(僕だけかもしれませんが(笑))
その楽器のパートのベロシティを上下しても、ボリュームを上下しても
結果的に音量を上げ下げすることが出来るため、どう使い分ければいいのか?
そういった疑問を抱いた場合は
ボリューム=距離
であると覚えて下さい!!
と言って「なるほど!そうだな!」となる方は少ないかと思いますので
ちゃんと説明します(笑
例えばあなたが誰かと会話しているとして、その人が囁き声で話しかけてきたとします

すると耳元で囁かれた時は大きくハッキリと
離れた距離で囁かれた時は小さく不明瞭に
両方とも同じ音量で囁かれればこのように感じるはずです
この距離が所謂ボリュームになるんですね
・この特性を利用してベロシティを下げてボリュームを上げれば
近距離で楽器が鳴っているように感じ
・ベロシティを上げてボリュームを下げれば
遠距離で楽器が鳴っている
このような演出が可能なのです!!🎧
DTMを使った編曲にはかかせない知識ですので、覚えておくとお得ですよ!!
その② ”打ち込んだノートの位置をズラそう!” 次はノート(打ち込んだデータのブロック状のやつ)の位置をズラす! 人間の演奏のようにタイミングを若干ズラすことで より生演奏に近づけることができます!
人間だとどうしても機械のようにジャストのタイミングで演奏することは
ほぼ不可能ですよね?
これをヒューマナイズとか呼んだりします

大抵のDAWソフトでは、「グリッド」という機能があります これは鉛筆ツールなどでノートを書き込んだ時にジャストなタイミングに自動で 合わせてくれます グリッドを外してあげるとノートをクリックしたまま動かすと タイミングを自由に変えることが可能です ・ジャズやブルーズなどはこれを少々大袈裟にしてみた方がうまくハマる
・メタルやエレクトロなジャンルでは控えめにするなど
ジャンルにも注目して調整してみましょう!
あまり過度にやりすぎると単なるミスに聴こえますので、あくまで
フレーズが判別できる範囲で!
その③ ”ゴーストノートの入れよう!” 最後のこれが一番の難関ですね😅 ゴーストノート・・・譜面には書かれていない音 たまにベースのスラップのスラップノイズの事をゴーストノート」と呼ぶ人がいますが あれはどちらかというと譜面にも書かれますので誤用、日本ならではの呼び方っぽいですね
(ちなみに海外ではミュートとか呼ぶみたいです)
話がそれてしまいましたが、そういったハッキリとフレーズに組み込まれている音という
わけではなくノイズのような、余分な音 といった音をここでは指しておきます
こればかりは実際に楽器を触ってみたり、演奏しているのを間近で見てみないことには
感覚を掴むことはかなり難しいと思います

例えば今回のフレーズに関してですが、青色の部分がゴーストノートとして 打ち込んだ部分になります スネアとキック、最後はタムの所にゴーストノートを加えていますね
ポイントは他の楽器と混ぜた時にギリギリ聴こえるか聴こえないかくらいの 音量にすること! 意図的な意味がない場合は基本これで! イメージとしましては
ドラマーがスネア、キック、タムを叩いた後に軽くスティックや
ビーター(バスドラムを叩くところ)が軽くスネア等にあたって
僅かに音が鳴ってしまった
という演出を再現しています
実際の楽器の演奏ではこういったノイズが入ってしまったり、寧ろ意図的に入れることで
よりグルーヴ感や雰囲気を盛り上げることが出来ます
先に説明しましたベロシティの差をよりつけることで音の強弱による波を
作るということもできます
ゴーストノートは楽器、プレイヤーそれぞれによってつけ方もアプローチも
変わってきますので、色々な楽曲を聴きこんで知識を蓄えていきましょう!!
私が用意したデータをいじって自分なりに改造してみるなんて練習も
お勧め...!😏
いかがでしたでしょうか? 途中から自覚していましたがすっかり「秒速!!」ではなくなってしまいましたね😅 ほとんどの方はDTMを始める時は自分が演奏したことのない楽器を 打ち込む人が大半かと思います また、意外と自分で演奏した経験のある楽器やバンドでよく耳にしていた楽器などでも いざそれをデータで再現するとなると、かなり細かいところまで注目しなければなりません 千里の道も一歩から! 少しづつ自分のイメージした音が再現できるようになっていきましょう!! それでは今回はこの辺で~!🖐
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