ロックギターと言えばこれ
これが無いとロックギターは始まらない!
パワーコード!
基本的なコードが弾けなくても
比較的簡単に押さえられる和音です
使う音も2~3音
使う指も2、3本ととってもシンプル
歪ませて弾くともうそれだけでロックな感じになります
厳密に言うとコードなのかどうかという話はありますが
意外と奥が深い!かもしれない奏法
今回はこのパワーコードについて
掘り下げた話をしてみたいと思います!
演奏面と音色面
パワーコードはシンプルであるからこそ
スッキリと聴こえさせるためには割と工夫が必要!
演奏面と音色面で細かい所まで目が行き届いているかで
パワーコードの質は大きく左右されてきます
個人的には、ある意味エレキギターの特性が
もっとも現れる奏法だとも思っています!
演奏面
「コード」という名称がついている物の
パワーコードは基本的に単音に近い存在として扱います
詳しい音の仕組みなどは今回省きますが
・瞬発力を利かせて2~3本の弦を
ほぼ同時にきれいに鳴らしてあげる技術
・余分な弦を弾かない技術
・ピッキングの角度、力加減
などの技術が求められてきます!
これが未熟だと不明瞭な音になってしまったり
力のない「フニャッ」とした響きになってしまいます
ギターは音を出すだけではなく
余分な音を出さないことも求められる難しい楽器
特に歪みが加わった音を出していると顕著ですね
音楽的に必要な音のみをきれいに出せる力が備わって
初めてきれいなパワーコードとなります
音色面
もう少し厳密に言うと使用するアンプ
歪みの質によって微妙に弾き方を変えてあげる必要があります
軽いディストーション
メタル系のハイゲイン・ディストーション
この2つではピッキングを多少変えてあげた方が
よりそのジャンルに適した音に仕上げることが出来ます!
具体的にはゲインが強めの音色では
割と力を抜いた方がそれっぽい音になりやすい
軽めのディストーションの音色では
力を入れて弾いた方がそれっぽい音になりやすい
という傾向にあること
感覚としては
軽めのディストーションの時はピッキングの力の量で
ピッキングノイズや歪みの量を足してあげる
強めのディストーションの時は
余分なノイズを極力入れないようにしてスッキリさせる
みたいな感じで弾いてみることをお勧めします!
歪みの量が少ないと音全体に余裕があるので
余分なピッキングノイズを入れてた方が派手になりますが
ハイゲイン系だとただでさえ音が潰れがちなのに
余分なノイズが入ると収拾がつかなくなるんですよね
スラッシュメタルやラウドなメタルの全盛期
「ギターが激しく歪んでいるように聴こえるけど
実際はそんなに歪ませてない」
みたいな噂が流れていたことも
大半はこれによる誤認があったのだと思います
ギターはめっちゃ歪んでいるけど
ピッキングは比較的柔らかめ
こうすることで音をスッキリとさせて
切れのあるサウンドを作っていたという背景のようですね!
また、ピッキングを軽めにすることによって
ピッキングの際にピックが弦を引っ張って
音程がズレるのを最小限にする
という効果もありました
結構メタル系のジャンルは、通常のロックに比べて
ピッチにも正確性を求める傾向にあります
切れのある音を出しつつ、音程も明瞭にする
こういった意図があって
ゲインを強くしていたという理由もありました
勿論、この傾向を逆手にとって
真逆の弾き方をするのも面白いので全然ありですよ!
パワーコードを自由に扱えるようになれば
ロックの可能性は広がる!
ある意味パワーコードをマスターできるかが
ロックの世界で戦っていく第一歩とも言えますね
是非色々と研究してみて下さい!!
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