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Lost in the Echo MV考察

更新日:2021年11月23日




どうも!前回に引き続きLINKIN PARK記事を書きます!!


お題はまたまた"Lost in the Echo"

今回はそのMVに目を向けていきます👀


 

・概要



本作はLINKIN PARK主導のもと制作したものではなく

公募を募ってその中からメンバーが選考したという経緯があります


ですのでそれまでのMVとは少々毛色が違っているようですね


その為かパッと見ただけではMVの意図が掴みにくく

「?」となる方が多いのではと思います


というか私自身意味がわからなくて検索したくらいです(笑


 

・楽曲のコンセプトを考えてみる



前回の記事を読んでいただけると書いてありますが

この楽曲は


  • 恋愛だけの歌ではない

  • 大切なものへの自分の後悔、消化しきれなかった気持ちとの決別


がテーマになっています(私の見解ですが)


MVも基本的にこのことを表現しているんですね



 


この動画はある男が廃墟に訪れることから始まります


手にしているカバンには複数の写真が入っていました






実はこのシーンでチェスターと

マイクの写真が紛れています


お遊び要素かと思いますが

多分伏線の一種かなとも見れます





すると物陰から何人もの人が現れてきました












どうやら男の持っている

写真に興味があるようです








すると男からもらった写真から

写真に写った人物をそれぞれの部屋で投影していきます





















どうやら廃墟にいた人達に縁のある人物の写真を男が持っていたようですね

それに引き寄せられた人達が群がっていたようです


おそらくそれぞれ未練がある人を写真から投影し

向き合っている構図になっています

 

最初は投影した人と懐かしむような表情を見せますが

溜め込んだ思いを吐き出すように叫びます













何か言い残したことがあったのか

写真を手にした人達はそれぞれ相手に何かを訴えています


それと同時に写真に写った人からも叫び返されてしまいます


すると、それを聞いて何か満足したのか写真を手にしていた人達

崩れてしまいまい




写真を手にした人が崩れ去った後は

投影していた写真の人物も消え去ってしまいました


残った写真には元々写真を手にしていた人が写った写真が残され

それを最初に写真を持ってきた男が回収してこの動画は終わります






 

おそらく最後の写真の描写で「?」と思った方が多かったのではと思います

「人が写真に取り込まれたのか?」とか...


しかし順を追っていくととてもシンプルで



最初に写真を手にしていた人達が元々幻影であり

写真の画像は元々最後に写っていた画像が本来の姿


であったのだと考えられます


要するに自身の写真の姿から自分の中の未練の相手を見ていて

それを投影していたのです


最初にカバンを開けたシーンでチェスターとマイクの写真が入っていたことも

この写真の画像がフェイクであるという伏線ですね



そもそも最初に男が廃墟に入ってきて、そこに人が大勢いた

それ自体が不自然です


描写から見るに、廃墟にいた人達は


  • ”打ち捨てられた想い”

  • ”果たされなかった約束”


を表現した存在であると考えられます

つまりタイトルに使われている"Lost in the Echo"正体ですね


その打ち捨てられた存在が、未練に想っている人からハッキリと

決別を突きつけられたことで満たされたのではないでしょうか


崩れ去る時に何処か満足げな表情も納得できます


私がタイトルの"Lost in the Echo"を”残留思念”と訳した意味も

この辺りの描写も理由の一旦です






 

・まとめ


過去に果たされなかった約束や想いを持った人が
男の持ってきた写真から自身の未練と向き合う

自身の未練に遺恨をぶつけるが
未練から"go"(消えろ)と決別を突き付けられる

過去の遺恨と完全に決別できたことにより思いが昇華した


という内容であると考察しました!


そう考えると私の歌詞に対する和訳、考察とも

つじつまが合うのではないかと思います(前回の記事を見てね!)


このMVの感想の中には


「意味のないそれっぽい映像集めただけだよ」

「素人が作ったセンスのないMV」


といった意見も目にしましたが

しっかりとコンセプトを理解するとまた違った感想になるのではないかと思います



そりゃー恋愛の歌だと解釈してる人が観たらわけわからんよ(笑




きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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