ちょっと辛口なので注意!
まずこの記事を書くにあたって一番に言いたいんですけど
自分LINKIN PARKの大ファンです
昔ライヴも見に行ったことありますし
自分が音楽にハマるきっかけになった
思い出深いバンドでもあります
そんなLINKIN PARKのボーカリスト
チェスター・ベニントンがこの世を去って
もう7年が経過しようとしています・・・
そこでついに発表されたのが
新ボーカリスト
エミリー・アームストロング
以前から噂はされていましたが
まさかの女性ボーカルが正式に起用されました
女性ボーカルとはいえ侮るなかれ
なかなかに歪んだ声やパワフルな歌唱から
繊細な声まで出せるので
確かにLINKIN PARKとの相性の良さを感じます
歌い方なども結構チェスターを意識していて
そこもファンとしては好印象
他にもそこまでスクリームが得意でないボーカルも
噂されていましたけど
しっかり叫べる人が
ボーカルになって良かった
そう思える人選です
とまあここまでは肯定的に書いてきましたけど
本音を言うと
ちょっとイマイチ・・・
(好きな人ごめんなさい!!)
個人的にこういうロックな声質とか
ガンガン引っ張っていくボーカルって
大好きなんです!
けど・・・
LINKIN PARKというか
チェスターの歌には必要ない
要素かなと
よくチェスターといえば
スクリームがすごい!!
みたいな評価があり自分もそう思います
でもチェスターの歌で評価されたポイントって
どこか『諦観』を感じる歌声
押しつぶされそうな不安を綴った歌詞
こういった要所要所に見え隠れする
「影」が多くの共感を生んだと思ってます
が、
エミリーにはこの「影」がない
なんかパンクっぽいというか
「怒り」っぽく聞こえるんですよね
チェスターは怒りを通り越えた諦め
だから根本的に歌のイメージが
異なって聞こえるんです
↑
こんな具合にチェスターの声って
悲壮感を感じるんですよ
言い方は悪いですがエミリーは
表面だけ真似てるようにも聞こえます
多分批判的意見の大半は
ここの違和感を感じてのことだと思います
もう一つ
意外とエミリーのスクリーム
歌唱法の幅が狭い
よ〜く聞くとわかるんですけど
チェスターって歪ませる声の種類が
結構多いです
普通の声に混ぜる量
ファルセットに近い叫び
透明感のある迫力ある声
これに合わせて普通のメロディの
表現力も高いです
というか普通のハイトーンも
結構出るので単純に音域の差がデカい
特に透明性の高いフライスクリームは
意外に出せる人少ないです
どうしてもグロウル寄りの
粒の荒い声になる人が多い中
音程を保ちつつ
クリアさを保つ叫び声
これを両立させてるのが
チェスターの武器なんですよ
対してエミリーは
こういう繊細さが出せない
ロック調の攻撃的な歪んだ声が持ち味ですが
そこで止まってしまってる感じ
(自分が聞いた限りでは)
先の違和感と合わせて
やっぱりパンクに聞こえてしまう
あとやっぱり普通のメロディの
音域の狭さも気になりますね
で、最後の1つ
マイク・シノダと声の相性が
あんま良くない
これは性別の差なので
しょうがないんですけど
チェスターってライブ版では
結構アレンジ加えてて
マイクの歌に自分の声を重ねます
その重ね方のうまさ
重ねた時の声の混ざり具合
これらが単純に
マイクと合ってない
チェスターとマイクが
名コンビって印象でしたけど
エミリーはきっちりパート分けして
独立してる感じ
チェスターはマイクの歌に声をかぶせる時
キッチリ脇役として聞こえる声に変えたりしてます
ちゃんとマイクの声が主役になるように
歌ってるというか
バランスの取り方が上手いんですよね
ここもLINKIN PARKとしては
勿体無いな〜と感じました
正直なところこのコンビっぽさが
薄れてしまったので
新曲も初期エヴネッセンスみたいで
逆に古臭く聴こえました
あと既存曲キー変えてますよね
(当然と言えば当然ですが)
結構辛口で書いてきましたけど・・・
別のバンドとしてみれば
全然あり
というか、無理してチェスターの
後を追う必要もないかと
エミリーさんをチェスター基準で見ると
イマイチに写ってしまいますが
彼女の才能、持ち味に焦点を当てれば
間違いなく素晴らしいボーカル
多分そこはメンバーもわかっていて
あえての人選だとも思います
「チェスターの遺志は受け継ぐけど
別のことをしていくよ」
みたいな
(既存曲のキー変えるくらいだし)
ドラマーのロブが抜けたのも
ここら辺が理由かもしれませんね
むしろここから始まるバンドとも言えるので
本当の評価はこれからだと思います
生暖かく応援したいと思います!
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