ボヘミアン・ラプソディから見るロックの歴史

更新日:11月23日


どうも!這い上がり系作曲家の霧切酢です!


スゲー今更かよ!?という声が聞こえてきそうな話題ですが、個人的にこういった部分に 注目するとより楽しめるかも、というポイントも加えて記事にしたいと思います😏




・本作が描いた2つのテーマ



本作品はフレディ・マーキュリーとしての人生と、それに携わるQueenという伝説的な

ロックバンドの事実を元にした映画です


そう、あくまで事実を忠実に再現したものではなく、一つのエンタメとして

フレディ・マーキュリーという人間がどういった人物であったかを描写しています


彼がなぜ「フレディ・マーキュリー」という名前に拘ったのか

最終的に彼が選んだことはなんだったのか


その答えは物語の序盤からしっかりと明示されていますね



もう一つはロックバンドの歴史



今回私が取り上げたいことがこちら!


今とは違い、ロックに夢と力があった良き時代を体感できるように拘った点です



日本にいるとあまり感じないかもしれませんが、現在の音楽シーンでロックというものは

すっかり過去のものとなってしまいました


現在ではすっかりラップなどのクラブミュージックにシェアを奪われてしまい

”ロックバンドを一発当てて大成功!”みたいなサクセスストーリーは ほぼないと言ってしまっていいでしょう



成功する音楽=クラブミュージック



この辺りの現状は、別の映画になってしまいますが「セッション(whiplash)」でも

多少語られています



日本では定期的に若手のバンドがデビューしていますが

現在でも世界的に活躍しているのはベテランバンドがほとんどです


すでに固定のファンを獲得しているバンドが生き残り、シーンを存続させているような

状態と言っていいでしょう


ロックファンも年配の方が増えてきた印象です



・ロック衰退の原因は?


1.ある程度ギターやドラム、ベースといった生楽器で表現できることが出尽くした

2.生楽器には音色的に限界がある

3.楽器が弾けなくても曲が作れるようになった

4.音楽的に詳しくなくても成功できるチャンスがある

などが考えられます


現在ではDTM、詰まるところ自宅で楽曲を完成させることが当たり前となり

誰でも音楽を発信できるようになりました


実際に楽器を触ったことがある方はなんとなくわかるかと思いますが、生楽器を

商業的に扱えるようになるまでにはかなりの年数をかけて練習する必要があります


また、生楽器は


・実際に高品質なスタジオでマイクを使用したレコーディングをしないと

音質を上げられない


・一流のプレイヤーに演奏を依頼すると相応に費用がかかる


という金銭的なデメリットもあります


近年、音楽の制作に使われる費用はどんどん下げられていっているので

そう言った経済的な面でも時代にマッチしなかったと言えるでしょう


クラブミュージックですと基本的にそう言った人件費、設備費がかかりませんからね


また、バンド毎で楽曲を発表しますと誰が楽曲を作ったのか、歌詞を書いたのか等で

権利関係の収入が変わってきます


本作でも描かれていましたがメンバー間で誰の曲をどれだけ採用するかで

揉めているシーンはそう言った理由からだと推測されます




ロックというのは音楽にそこまで詳しくない人でも簡単に楽しめるという側面が

魅力となっていましたが ラップの方がより音楽的な知識が必要なく

誰でも始められるお手軽さというところでも負けてしまいました


結論を言いますと、以前までロックが持っていた魅力をそのまま

ラップ、クラブミュージックに取って代わられたということでしょう



・ボヘミアン・ラプソディで描かれるロック・シーン


本作ではロックには夢があり、多くの音楽を愛する者たちが成功する未来を夢見てバンドを組んでいた時代


気軽に酒を飲みながらクラブでの演奏を聴き、目ぼしい人材がいれば直接スカウトする

SNSもないのでこうしてメンバーを集めてはまた成功を目指すという人がいっぱいいました


特に音響にはすごく凝っていたようで、本当にステージ裏にいるような臨場感

クラブで音楽を聴いているような閉鎖感もしっかり表現されていました


こういったプログラミングで完璧に計算された現代の音楽では体感できない

当時の音楽の魅力を伝えることも、本作の重要なテーマだったのだと思います


レコーディングスタジオであれこれ言いながら楽曲を収録するシーンなんかも

すごくミュージシャンっぽさが出ていていいですよね(笑


本作は伝説的なバンドの再現

輝かしいロックの時代


この2つの面で「懐かしい!」と感じる層に刺さった映画だったと言えます




余談ですが、フレディの実家にあったピアノが

黒鍵と白鍵が今と逆


昔の仕様のピアノであったことも

味が出ていて個人的にはよかったです(笑


                               

いかがだったでしょうか!


こう言った時代背景を知った上で本作を鑑賞してみると

かなりエンタメ性に富んだ作品であるとわかります



改めて観直してみるとまた違った発見があるのではないでしょうか?
















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