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ベースのピック弾きを下に見る風潮は止めよう!~ピック弾きをする本当のメリット、意味を考える~

更新日:2023年3月7日



ベースのピック弾き指弾きが出来ない人

この図式は間違いである



ベーシストの中でしばしば繰り広げられる


指弾き派 か ピック弾き派



どちらも立派な奏法なのですが


どうもピック弾きに偏見があるように思えるので

ちょっと内容を掘り下げてみたいと思います!


#ベース

#ベーシスト


 

世の中のピック弾きの印象!



ギターではむしろピック弾きがメジャーですが

ベースでは決してそうではありません



ベースの演奏と言えば指弾きがスタンダード!



  • ピックで弾く人は指弾きができない

  • ロック系しか演奏しない人!



なんて印象もまだまだあるのではないでしょうか?



確かにピックを持った状態ですと

スラップ奏法などは困難ですね



しかし、そういったことを差し引いても

ピックで演奏するメリットを上げる方は多くないです



 

ピックで弾くことが敬遠される理由



ピックで弦を綺麗に弾くことが困難だからです




「指で弾く方が奥深く、難しい」


「ピックで弾いた方が楽に音が出せる」



こういった意見をよく耳にしますが、実際は逆です



ピッキングノイズを出さず

音のバラツキを出さず

スムーズな音を出す



こういった技術はギター奏者でも困難です


実際にギタリストで


ピッキングを完全にコントロールできている人は

かなり少数です




そもそも現在スタンダードになっているピックの持ち方が


”順アングル”


ようするに、弦に対して斜めに腕を振る方向に振りぬく

この弾き方が基準になっています



つまり、自然とピッキングノイズが入ることを前提としたフォームが

ピックで演奏する基準となっているんです



 

指で弾いた方が色々な音が出せるという意見の真実



先ほど説明した通り

ピック弾きは順アングル持ちが基本となっています


つまり


ピック弾き=ピッキングノイズを入れる音が基本



というイメージがあるため


  • ピックを使った柔らかい音

  • 落ち着いた音

  • 滑らかな速いフレーズ



という演奏ができるということを知らない人が案外多いです



指弾きでも様々なトーンが出せるように

ピック弾きでも様々なトーンが出せる



こういったことが開発されてこなかったからだと思われます



実際の所、しっかりとピック弾きの技術を習得すれば



温かい音から攻撃的な音や均一性な音は勿論

ギターで使用される高度な奏法も可能になります



 

ピックで弾く一番のメリット



アタックタイムを速くできる



もう少しわかりやすく言いますと

音の立ち上がりが早いということですね



こればっかりは指弾きでは出せません



低音楽器というのは太くややブーミーな音が好まれますが



音の立ち上がりが早く、輪郭のハッキリとした低音も

結構重要だったりします




タイトなジャンルの音楽では特に有効になりますし


丸みのある音を出しながら躍動感のある音にする



なんてこともピックならではのアプローチです



 

まとめ


・ピック弾きはまだ発展途上である

・ピックを使ってきれいに音を出せる人は少ない

・ピックの持ち方が選択肢を狭めている

・アタックタイムが速いからこそ表現できることがある


以上、私が思ったベースのピック弾きに対する思いでした!


やっぱりギターをやっていくと


如何にピックを使って音を作るかということが難しいか



これを考えない日はありません



しかし、ベースの場合は指弾きである程度のことが出来てしまうので

そこまで開発されてきていなかったように感じています



音楽のジャンルも多様化していますので

これを機にベースのピック弾きも見直してみるといいかもですよ!






きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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