
本当にアホなのか?
これはコメディアンや漫才師なんかにも言えることですが
パッと見ておバカっぽく見えるだけで
実際にやっていることはエリート思考
というケースはよくあります
所謂計算された面白さというやつですね
コミックバンドにしろ、コメディアンにしろ
面白く見てもらえるための台本作りや
ステージングなんかは結構頭を使う作業
これに加えて営業能力も問われますから
本当に頭が悪いだけだったら
それでお金を稼げレレベルにはいけないんです
まあ、バックにマネージャーなり指揮してくれる人が
別にいる場合は違いますけどね!
で、たまに見かけるコミックバンドとか
おバカっぽさを売りにしてるバンドも
実際の所はかなりインテリなことをやってます
こちらは私が好んで聴いていた海外のバンド
iwrestledabearonce = (I wrestled a bear once の意味)
という名のカオスなコミックバンド
和訳すると「私はどっかの熊と一度戦った」
曲調や歌詞もかなりふざけた内容になっていて
MVも結構遊んでいるような内容が大半
ジャンルはカオティックハードコアと呼ばれるジャンルで
メタルにジャズや民族音楽といった
多彩なジャンルが複雑にミックス
変拍子やポリリズムを使った複雑なリズム
といった、見た目派手な超絶技巧というよりも
巧妙に組まれた技巧と呼ぶにふさわしいジャンルです
しっかりとした基本がわかっているからこそ
どうしたら人が意表を突かれるのか
こうしたらポップに聴こえるからこそ
どう崩せばいいのかが分かっている人がやっているジャンルです
まさにバンド版コメディアンともいえる存在です
数年前の話ですが
ふとしたきっかけでハード目なジャンルのバンドを組むことに
企画者は別にいて、そいつが
「カオティックハードコア系がしたい」
と言って色々と構想を練っていました
が
具体的に何をしたらいいのかわからないまま
取り敢えずメンバーを集めただけ
というなんとも残念な結果に
肝心の演奏に必要な多様なジャンルの理解はあるか
ジャズ、ロック、民族音楽等の演奏は可能か
上記のジャンルの作曲が可能か
といった技術的な知識ゼロで
よくわからんけど
見た感じを真似ればいれる!
と考えていたそうで
そのジャンルに必要なスキルは一切なしな人でした
当然ながらそんな都合よくいくわけもなく
「思ってたのと違う!」
と言い出しその企画はお開きになったのですが...
今回は極端な例を出しましたが
もっと分かりやすいバンドやパンクっぽいバンドも
実際の所はかなりしっかりしてる人が大半
夢や笑いを提供する人が
ずっと夢だけ見てるのでは出来ないことだったりします
そういった目線で色々なアーティストを見ていると
「この人結構まめなとこあるな~」
「こういうところしっかり拘るんだ」
みたいな発見があって面白いですよ!
Comentarios