ロックギターでは欠かせないといっても過言ではない
パワーコードについて!
おそらくエレキギターを始めた人なら
真っ先に覚えるであろうコードです
ギタリストは割と無意識に使用していますが
仕組みをわかっていないまま使っている人の多いかと!
そこで
このパワーコードの仕組みや役割を
今回はおさらいしてみようと思います!
パワーコードの作り方
作り方は非常に簡単で
ルート+完全5度
もしくはルートの1オクターブ上を重ねて
作られます
ギターの指板で言うと
ルートとなる音と
細い方の弦の2フレット先を押さえる
ことで完成します
このパワーコードを歪ませるだけで
ロックなギターに!
とても簡単なので、通常のコードが弾けなくても
いきなり弾けるようになる楽しいコードです😉
厳密にはコードではない
ここがパワーコードの面白いところ!
和音を弾いているのでコードと言えばコードなのですが
音楽的にはルートと同類として扱われます
と言うのも、コードというのは
3rd , 7th といった
コードを特徴づける構成音が必要だからです
特に3rdは重要ですね!
例えば
Cのメジャーコードなら= ド ミ ソ
Cのマイナーコードなら= ド ミ♭ ソ
と言うように
コードの真ん中の音(3rd)が半音高いか低いかで
コードがメジャーかマイナーか変わってきます
つまり、パワーコードを弾く場合だと
コードの真ん中の音(3rd)が省略されているため
メジャーコードかマイナーコードか判別できない
と言う和音になっているのです
一部スケールは気にしない
無意識にパワーコードを演奏しているギタリストは
気にしないかもしれませんが
パワーコードを演奏するとき
通常のスケール以外の音も普通に使います
それはメジャースケールの7番目の和音
CメジャースケールならBのパワーコードですね
通常のスケール通りコードを弾くなら
Ⅶdim もしくは Ⅶm7♭7を弾くので
5度の半音下、増4度(F)を弾きます
しかし、パワーコードの場合は
このスケールの音を無視するため
F♯の音を弾きます
通常のコードではスケール外の音ですが
パワーコードでは問題なく使用されます
パワーコードでスケール外の音を使える理由
それは完全5度の仕組みにあり!!
完全5度と言うのは、実は特殊な性質を持って言いまして
ほぼルートの音と同一の周波数、要素を持っています
まあ詳しいことを書き出すと長いので
完全5度=ルートの補強剤
くらいの認識でOKです!
イメージとしては完全5度の音がルートに溶け込んで
ルートの音を分厚くしている
みたいな感じです!👌
こういったところも
パワーコードがルートと同じ扱い
と呼ばれる要因ですね
小ネタ
例えば、アップライトのピアノなどで
ドの音の鍵盤を音を出さずに抑え込んだまま
ソの鍵盤を鳴らして音を止めたとします
すると、ドの音がソの音に共鳴して
わずかに音がなってしまう
なんて現象が起きます
これはドとソ、つまり完全5度の性質が
ほぼ同一だから起こる現象です
他の楽器とのアンサンブルでの立ち位置
ギター、ベースといったシンプルなロックなら
特に気にする必要はありません
しかし!
現代ではシンセサイザーやオーケストラ音源など
他の楽器とも一緒に演奏することも珍しくありません
そういった時、パワーコードは
チェロのパートの役割を果たします
チェロというのは、ストリングスの中で
中低音~低音域をカバーする楽器
多くの場合は低音楽器の1オクターブ上をします
多くの楽器が使用されるアンサンブルでは
パワーコードでチェロのような立ち回りをすることで
アンサンブル全体を支える役割を担うことが出来ます!
意外と広がりのあるバンドアンサンブルを作る時は
「オーケストラの楽器の役割を他の楽器で再現する」
と納まりがよくなることがあります!!
まとめ
・パワーコードは基本的にルートと同じ扱い
・完全5度の音はルートの補強!
・チェロに近い役割を担う
以上!パワーコードについてでした!
意外と深く考えないで使っていた人も
多かったのではないでしょうか?
パワーコードはお手軽でカッコよいですが
仕組みを知って使ってみると
もっと表現の幅が広がりますよ!!
それでは今回はこの辺で~
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