弾きやすさ=音の良さではない!
ギターを選ぶときの条件として
弾きやすさ
音質
見た目
大抵はこの3つを基準に考えると思いますが
全ての条件が合致することは珍しいですし
特に
弾きやすさ=音質の良さではない
というのが難しいところ!
最も、最近のハイエンドギターは
ここら辺も結構クリアしているんですけどね
私自身モダン志向のギターから
昔ながらの王道なギターまで触って気付きましたが
所謂ギターらしい音やギターに求められる音は
相応に重量などが必要
しっかりとした重量のあるギターから生まれる
音の厚みはEQでは再現できませんからね!
(誤魔化せはしますけど)
基本的に弾きやすくモダンな演奏を意識すると
ネックを薄くする
ボディを薄く、もしくはコンター加工する
場合によってはヘッドを無くす
などなど、素材を削って行くことになり
同時に軽量化を目指します
ネックが薄ければ運指の自由度も上がりますし
ボディが薄ければピッキングも楽になります
同時にギターが軽ければ疲れにくくなる
非常に理にかなってより
演奏者目線、ステージ目線に立っていると言えます
逆に言えばステージ重視であるがゆえに
同時にある程度音に妥協も必要だったりします
私が以前までメインで使っていたStrandbergも
非常に計算されて作られていて
弾きやすさは勿論のこと
音質も素晴らしかったのですが
やはり本家Fender、Gibsonの音に慣れると
やや中途半端な音に聞こえます
とはいえ、Strandbergにしろ他のモダンメーカーにしろ
弾きやすさだけではなくピッチの安定感とか
他の部分も技術が進んでいるので一概には言えませんが
最も最近のモダンな音作りなら
このくらいの音の方が使い勝手がいい側面もありますしね
で、聞いた話によりますと
ここら辺の事情はFenderも悩んでいたようで
昔ながらのFenderトーンを維持するために
どこまで素材を削るかは試行錯誤した模様
結果的に丁度良い落とし所を見つけたのが
最近のハイエンドモデルのようです
私の所有している40周年記念のストラトも
そんなコンセプトで微妙にモダン寄りになっていますし
American Ultraシリーズのテレキャスは
更にここに磨きをかけた作りになってます
他のコピーモデルの方が
もっとモダンさを意識した構造ですが
このラインが音質を担保しつつ
譲歩できる限界
みたいな感じで作られている印象でした
Fenderトーンをギリギリ残しながら
モダンな演奏も可能にしているわけですね
そう考えると先日購入した
Les Paul 50年代の再現モデルなんかは
逆に潔く演奏性よりも音質を選んでいて
別の方向性でメリットが多いとも言えます
そんなわけで王道なメーカーのギターは
録音メインならまだまだ活躍の場がありそうです
宅録技術が進めば更に需要が変わってくるかも!
それぞれの個性を活かして
使用する場面に合わせてみるのもいいかもですねよ!
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