2つの機材の音質を比較!
今度作ると言ってから随分と達ましたが
遂に・・・
・Oz design/TTB
・BEHRINGER ULTRAGAIN PRO MIC2200
両者の音質を実際に弾いてみて比較してみました!!
(以下、長いのでMIC2200)
Oz design/TTBは特に設定はないので1通りのフレーズを
MIC2200はTTBと比べて音作りの幅が広いので
同じフレーズを何種類かで収録しています
検証の前に、真空管がしっかり温まるまで
それぞれの機材は5分はスタンバイさせています
結構劇的に音は変わってますよ!
アコギ・ライン録音
Taylor 214ce-koa
まずはアコギのライン入力から!
アコギ側のEQを常にフルの状態
アコギをそれぞれに挿して、そのままインターフェイスに繋ぎました
・Oz design/TTB
本来のギターの鳴りを損なわない綺麗な響き
音の輪郭がハッキリとしていながら空気感が足された印象です
人によってはもう少し温かみがある音が欲しい!
という人もいるかもですね
EQの処理なども全くしていないので
少し調整を加えてあげると良いかもです
・BEHRINGER MIC2200/ Flat
(OUTPUT 0 ~ MAX)
続いては MIC2200!
(前半アウトプット0、後半MAX
ローカット、EQ機能はオフ)
こちらはアウトプットの量を0~MAXと
極端に変えてみています
実機のアンプの「ゲイン」ツマミと同様に
アウトプットを上げるほどに歪みが足されていきます
音質はOz design/TTBよりも柔らかいというか
中低音に厚みがあるような音
正にヴィンテージ系のサウンドと言っていいでしょう!
アコギでは結構強めに歪ませても
歪みすぎな印象は受けません
・BEHRINGER MIC2200/ EQ
(OUTPUT 0 ~ MAX)
今度はローカット、EQ機能をオンにしました
こちらも最初の1回はアウトプット0
後半2つはそれぞれ微妙にEQの設定を変えて
収録してみました
もっと過度にEQをかけることも可能でしたが
今回はこちらの感覚で設定しています
個人的な感覚だとEQのかかり具合が非常に優秀で
グッと音全体が持ち上がってくれる印象
エレキ・クリーントーン
Rig: AF5 JCM900 Clean
続いては
エレキ → 比較機材 → Kemper
という順で音作りをして収録!
Kemperの音の変化がより分かりやすいよう
今回はストラトを使用しています
・Oz design/TTB , Clean Tone
シングルコイルのギター特有の
音の明瞭さ
きれいな高音域
といったニュアンスをそのままに
空気感を加えたような音
ほとんど歪を加えた質感を感じさせない
サラッとした仕上がり
KemperのRigの特性をそのまま引き出していますね
・BEHRINGER MIC2200/ Flat , Clean Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
さて、今回もアウトプットの量を変えたものを
それぞれ収録しましたが
ここら辺から変化がより鮮明化されます
アウトプットの量を増やした方が
歪みが足されていったため
コンプレッション感
音の伸び
アタック感
などが強調されてきました
音質はやはりヴィンテージ系の音と言う部分は共通です
・BEHRINGER MIC2200/ EQ , Clean Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
今度はEQ処理済みの音源!
元々音がこもった感じがするので
ローカットはやはり多少欲しい所
もっと高音域を強調してみても面白いかと思いますが
敢えてMIC2200の特徴が残るレベルに抑えました
クランチ・トーン
Rig: AF5-JCM900 Push2
お次はクランチ系の音!
元々はクリーン・トーンに近いくらいの歪みの量のRig
ギターは先ほどと同様にストラトで、セレクターも同じ位置
これが劇的に音に差が出てきます!
・Oz design/TTB , Crunch Tone
先程のクリーン・トーンの延長のような音
まあ、Rigも同じ"JCM900"からプロファイルした音ですからね
シンプルなパワーコードで演奏しましたが
芯のある綺麗な音
相変わらず元々のギター、Kemperの音質をそのままに
綺麗に仕上がっています
・BEHRINGER MIC2200/ Flat , Crunch Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
さて、お聞きになられた方は一発で分かったと思いますが
アウトプットをMAXにした後半のフレーズが
劇的に音が変わっています!
アウトプットを絞った前半の音は
従来通りの柔らかな音
しかし、アウトプットをMAXにすると
ゲインが一気に上昇して
ヴィンテージ系アンプのハイゲインっぽい音に
変わっていきました
良くも悪くも
完全に元のKemperのRigから変化
・BEHRINGER MIC2200/ EQ , Crunch Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
更にEQで音を調整
特に3つめのフレーズでは中低音辺りをEQで強調しているので
より図太いサウンドが強調されています
コンボアンプに近い音質ですね
ハイゲイン・Djent系
Rig: Fortin All in
最後に検証するのは
ハイゲイン・Djent系のアタック感が鋭い歪
さらに、ダウンチューニング系の音がどうなるかも含めて
IBANEZ K-7 7弦ギターを使用しました
・Oz design/TTB , High Gain
例えハイゲインRigであっても
しっかりとそのニュアンスが残っています
特に、Djent系の音で重要な
鋭くアタック感の強いミッドの質感が消えていないのが良い!
従来の潰れたようなハイゲインとは違い
より未来的に聴こえる重要な要素です
空気感、音の厚みは十分に足しつつ
余分なものは一切入れない
正に理想的なチューブサウンドと言えますね!
・BEHRINGER MIC2200/ Flat , High Gain Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
さて、未来的なハイゲインサウンドに
ヴィンテージ系のチューブサウンドを加えるとどうなるのか?
アウトプットを絞った前半のフレーズでは
ニューメタル辺りに近いサウンドになった印象
元々のキレやアタック感が大人しくなった反面
ハイゲイン特有のザクザク感は残っています
対して
後半のアウトレットMAXでは歪みが増強された結果
かなり暴れたような音になっていきました
独特の中音域の鳴りが生まれ
フレーズの輪郭が不明瞭になってきていますね!
イメージ的には90'sくらいのゲインマックス!
みたいなロックのサウンドを彷彿とさせます
こちらも従来のRigのキャラクターが消え去ってしまいます
・BEHRINGER MIC2200/ EQ , High Gain Tone
(OUTPUT 0 ~ MAX)
EQを調整してみました
ローをカットしてあげると
先程よりも多少落ち着いた印象を受けますね
従来のRigの特性が無くなるデメリットはありますが
敢えて未来的なハイゲインの音を潰すことで
ある程度輪郭のある90'sのロックサウンドを再現する
みたいな使い方はありではないか?
と感じました
少々邪道な使い方かもしれませんが☺
以上で今回の検証は終了!!
比べてみて分かったかと思いますが
どちらが優れているかというより
双方真逆の方向に優れた機材ということ!
Oz design/TTBは
Kemperといったデジタルアンプの特性を損なわず
最大限リアルな質感を付加するかについて緻密に設計されていて
BEHRINGER MIC2200は
あたかも実機のアンプの"GAIN"ツマミそのものをいじっているかのような
ヴインテージサウンド、歪の量、EQが詰め込まれています
どちらの方向が自分にとって必要か
ということですね!
Kemperの力を最大限引き出せるのはTTBですが
あえて昔風の曲を作るならMIC2200を使用する
みたいなw
たまにMIC2200のコメントで
「真空管が使えないので交換した」
というような意見も拝見しますが
個人的にはちょっと勿体ないと感じました
ギターにも言えますが
機材のパーツは総合的にバランスよく組まれているので
どれかを交換すると本来の力を発揮できないからです
おそらくTTBのような仕上がりが欲しい人にとっては
MIC2200は癖が強すぎるということなのかもしれません
しかし、個人的に癖が強い部分にも多くの可能性を感じたので
扱い方次第なのかなと感じましたし
真空管を交換して、従来のMIC2200の音を失うのは
結構なデメリットではないかと思います
何かバッファー、パワーアンプ等の購入を検討している方は
是非ご参考に!!😆✨
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