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一昔前にメカトレが流行った理由を考える



ギタリスト、ベーシストの聖書?



ちょうど私が音楽系の部活動や

バンド活動をしていた学生時代



地獄のメカニカルトレーニング(通称メカトレ)



というギター、ベースの

トレーニング本が流行ってました


私がラウド系バンドをやっていたこともあり

出会う人はバンドマンは高確率で持ってました



その名の通りメタル〜ロック系に特化した本でしたが

割と多様なフレーズも抑えられていた秀逸な一品


確かボーカル版とかもあった気がします



メタル系にどハマりしてたギタリスト、ベーシストは

これをバイブル的に重宝していた人もいたり。。



 


もちろんそれまでにも教則本は多数出ていて

メタル系の本もあったのですが


ガッツリギター、ベースやってる人は大体持ってる

という本はこれくらいだった気がします



中にはメカトレをどこまで網羅できたかで

マウントをとる人もいたりいなかったり・・・



で、今更になって

「何故あそこまで流行ったのか?」


考えてみました!



 


ロック全盛期



ちょうどこの頃はまだ楽曲の販売もCD主体



ロックが機材の進歩とともに

かなり盛り上がっていた時期でした


ちょうどドロップチューニングや7弦ギターを用いた

ヘヴィなジャンルが流行ったのもこの頃



ミキシング技術も進化してきて


  • 音質面

  • 機材面

  • 演奏面



様々な要素でロックが進化していました



何と言いますか


ロックに可能性があった時代



今では当たり前ですが


ラウドな楽曲にシンセが組み合わさったバンドとかは

かなり未来的に見えたりしたものです



 

そんなこんなでロックの可能性を

多くの人たちが探っていたので


一番競争や発見が多かった時代だとも思います



当時は今ほど機材や情報が豊富ではなかったので



当時において最先端のバンド演奏を

面白おかしく、分かりやすくまとめた物



それがメカトレシリーズだったと思います



少しでもライバルと差をつけるために


多様なジャンル、演奏法の情報源を

みんな探し求めていたように思えます



ネットも当時からありましたが

今ほど発展していませんでしたし



有力な情報を手に入れたければ

まだまだ本を購入して調べていました



 



演奏者はアスリート



今でこそお手軽に多くの情報が手に入り

効率の良い練習法なんかも確立してきています


それを補助するための機材が

無料で使えるような時代ですからね!



そんなわけで、時代的に当時は

腕に良い演奏者は今以上に価値が高かったです



アナログ的な技術が優れているので

ちょっとしたアスリート的に憧れていた



という風潮はあったと思います


 

勿論今でも腕の良い演奏者はすごい価値を有していますが



そこまで腕が無くても

機材や技術でどうとでもなってしまうのが現代



いくらでも修正してよく聴こえるようにした

弾いてみた動画なんかもお手軽に作れる時代です



更には打ち込みの技術も上がってきて

場合によっては演奏者が不要なんてこともザラにあります



そんな感じで


バンドブームが去った落ち着いてきたこともありますが

それ以上に生演奏の価値が下がった



ということもあって

超絶テク系のブームも落ち着いていった印象があります



 


SNSとの程よい距離感



あともう一つ、メカトレが流行っていた時代背景には



  • 程よい距離感のあるSNS

  • ニコニコ動画全盛期

  • バンド系アニメのヒット



などといったバンドを盛り上げる要素が沢山あったことも

流行の要因かな、と感じています



丁度メカトレとかが流行っていた時期って


YouTubeはそこまで人気ではなかったし

日本では圧倒的にニコニコ動画の方が人気がありました



今では考えられないことですけどね(汗



で、ニコニコ動画ってアニメ系やそっち系と親和性が高くて

バンドやってる人も大概アニメ系が好き



そんな流れもあってか


バンドアニメやライブシーンがあったアニメの弾いてみた動画とかが

頻繁にアップされてめっちゃ流行りました



中にはメカトレのフレーズを

弾いてみた動画をアップする人もいましたね



こういった幾つもの

当時の勢いに乗った結果流行ったのでは?



と個人的に考えています


きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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