エリック・クラプトンがたまに味気ないと言われてしまう理由について考える

世界三大ギタリストの一人!
言わずと知れたギター界の大御所
Eric Clapton!!
時代を築いた偉大なギタリストですが
たまに「プレイが味気ない」
みたいな意見が出てくる事があります
これは一般リスナーだけに留まらず
マイルス・デイヴィスや
イングヴェイ・マルムスティーン
ジミ・ヘンドリクス
などの著名ミュージシャンからも
同様とも取れる発言が出た事があります
(マイルスの場合若干私情が入ってそうですが...)
うろ覚えですが、それぞれクラプトンに対し
マイルス「彼に本物のブルーズが弾けるとは思わない」
イングヴェイ「何か恐れながら弾いているよう」
ジミ「君はベースの方が向いている」
みたいな発言を残していたと思います
いずれも一流のミュージシャンからの発言なので
信頼性もある程度あると言っていいでしょう
(イングヴェイも過激なマイクパフォーマンスが目立ちますが
ギターに関しては正直ですからね)
で、私自身そこまでクラプトンに対して
詳しいわけではないのですが
ライヴ映像や音源を聴く限り
おそらくピッキングがやや苦手なのでは?
と感じました

特に初期の頃の映像を見る限り
”しっかりと弦を弾いて強い音が出せていない”
これが上記の評価につながっている気がします
まああえて強めのピッキングを
避けている可能性もありますけど!

強めのピッキングをすることで
微妙に音の立ち上がりのピッチがシャープする
スラップのようなノイズが出せる
音の減衰を強調できる
音量のレンジが広がる
などなどのメリットがあるため
ブルーズでも割と重宝されます
この特有の音質、ピッチのバラツキを利用して
よりグルーヴを強調できるのですが
強いピッキングができないという事は
これらのメリットが受けられません
そのためクラプトンのプレイは
少々味気ないと感じられるのかもしれません
で、多分これは本人もわかっていたと思うので
より自分の力を発揮できるバラード方面に
注力していったのではないでしょうか
確かにクラプトンはピッキングの
強弱に関するコントロールは一歩及ばないところがありますが
ピッキングの力を抑えることで得られる
メリットを最大限活かすプレイは一級品
強いピッキングで得られるメリットは
そのままデメリットにもなり得ますので
ピッチの均一性
余計なノイズを極力入れない
音質のバラツキを無くす
といった
聴いていて心地よい音色を追求しています
ある意味ギターのレガートプレイの
元祖と言ってしまってもいいかもしれません
この心地良さこそ
未だなお多くの人を魅了している音色なのだと思います
ここら辺の安定感を指して
ジミも「ベースの方が向いている」
と発言したのかもしれませんね
つまり
ロックの元祖としてのブルーズプレイから見ると
やや劣って見えてしまいますが
・バラードに特化したプレイ
・自分独自のスタイルを確立している
という視点で見ると超一流
という個性を持っているということなのかもしれません
まあ、あくまで私の考察なので参考程度に!