Kemperの音作りの仕方!音質を左右する"CABNIET"機能を上手に使おう!!
- 霧切酢
- 2022年7月27日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年7月2日

Kemperをラインで使うなら
まずここを調整して欲しい!!
という機能である
"CABNIET"システムの重要性について
書いていきたいと思います!
色々なRigを探すよりも
手っ取り早く理想の音に出会えるかも!?
上手くやれば音質がグッと良くなりますよ!✨
Kemperの音は畑から引っこ抜いてきた野菜!

あくまで私のイメージですが
KemperのRigにこんな印象を持っています
つまり、水洗いもされていない
土とかが付いた状態の音・・・
モデリングアンプは最初から完成された音ですので
モデリングアンプとは異なる性質ならでの処理
この音でいう土の部分を落としてあげる作業こそ
Kemperを使いこなす重要な作業なのです!
まあ、こういういい意味で汚い音が好きなんですけどねw
そこで、色々自分で試してみたところ
一番重要度が高い機能がこの ”CABINET" なんです

まずこの"CABINET"で音を整えて
EQ、ボリュームを調整する
この手順を行うことで
引っ込み気味の音が前に出てくる
音圧が上がる
と言う具合に
かなり音の印象が変わってきます
同様に音質を調整する"AMPLIFER"機能がありますが
こちらはどちらかと言えば
アタック感
コンプレッション具合
歪みのまとまり具合
といった”タッチ”に関する機能が多めなので
今回はスルーしておきます
①まずはトーンシフトをいじる!

最初に注目して欲しいのが、この
High Shift
Low Shift
この2つのノブ!
「High Shift」を右に回せば高音が強調され
左に回せば高音がカットされていきます
「LOW Shift」を右に回せば低音域がカットされ
左に回せば低音域が強調されます
ぶっちゃけ、これ使うだけで
音のこもった感じや抜けの悪さが改善されます😅
これで出過ぎている高音、低音をカットして
元々のキャラが崩れない程度に調整しましょう!
一見EQの調整でも同じことが出来るような気がしますが
個人的にはキャビ自体に何かしら変化がある気がして
通常のEQとは異なった変化な気がしなくもないです
1つ注意事項としまして
ちょっとでもいじるだけで
めっちゃ音が変わります
ミリ単位で細かく調整を行いましょう!
②中音域の味付け

"Character"ノブをいじることで
中音域の音質を調整するノブ(多分)
右に回すほど詰まった感じの中音域が強調され
左に回すほどスッキリとした音になっていきます
先ほどのトーンシフトと比べると音の変化は緩やか
個人的には
ハッキリとした音にしたい
ドンシャリ気味の明るい音色にしたい
こういったRigの場合は左に
ややダークな音にした
癖のある中音域を強調したい
の場合は右に回しています
トーンシフトで余分な音を削った音に調整した方が
全体のバランスが良くなるのでお勧めです!
③ラインっぽさを消す

さてさて、ライン録音をするギタリストが一番気になる
ラインっぽさをなくす機能!
この"Pure Cabinet"ノブを回すことで
ライン録音っぽさを薄くすることが出来ます
原理は分かりませんが
独自のエイジング効果を加えて
キャビの音特有の「汚さ」を加える
という印象を受けました
右にノブを回すと処理が多くなります
聴いた感じでは低い中音域と低音が
グッと持ち上がってくる感じ
この特性があるため、この機能は最後に持ってきました
下手すると更に音がこもってしまうだけですからね🤔
ただ、これをMAXまで上げてしまうと
元々のRigのキャラが消えてしまい
似たり寄ったりの音になってしまいます
Rigの音質によってかけ具合を調整しましょう!
実際にこの手順で音作り!
ということで実際に音作りをやってみましょう!
今回は、以前にも検証動画で使用した
"Laney LC30 - II Ch 2 Rhythm" という無料Rigでやってみました
元々の音がこんな感じです
良く言えば温かみのある音
しかし、ややこもっていて抜けの悪い音
まさに畑から引っこ抜いたばかりの音! て感じです😆
①High Shift、Low Shiftで調整

設定はこんな感じ
効果がハッキリとわかりやすいよう
ドンシャリ気味の音にしてみました
音の抜けがよくなり、スッキリした音に
逆に言えばやや中音が物足りませんね
②Characterで中音域を調整

トーンシフトでドンシャリ気味の音にしたので
敢えて中音域のアタック感を強調しました
元々の音が中音域に癖があったので
気持ちアタック感のある中音を足すイメージで調整
少しハリのある音にすることが出来ました!
③"PURE CABINET"で生アンプっぽさを出す

元々の音が中音域強めでしたので
値は結構多め!
ズンズンとした空気感や
肉厚な中音域などが追加されました!
最初とは違った温かみが加わりましたね!
④EQなどで微調整

最後の仕上げ!
全体的に中音域と低音域が減ってしまったので
EQでこの2つを持ち上げてみました
また、音量も少し減っていたので少しだけ上げてみます
スッキリとしつつ、全体的に音圧が上がりました!
最初の状態で音量を上げてしまうと
クリッピングする可能性がありましたが
このくらい音を整えてあげれば
しっかりと音圧が稼げます
好みによってもっと大胆にEQをいじってみても
面白いですね😆
最初と完成形を比べてみよう!
最初の音
完成形
こうして比べてみると結構違うでしょう?😎
こんな具合にRigを調整していけば
理想の音とも出会えるはず!
いかがだったでしょうか?
KemperのRigというのは一見そのまま使えそうですが
実の所未完成のものも多く
最終的には自分で調整した方が良いことが多いです
ここら辺の調整もやりだすと沼ですが
まだ試したことが無い方はやってみて下さいねー!😋✨
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