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音楽の権利関係〜本当の意味での”作曲家” とは何か?今後の需要は?〜

更新日:2022年3月22日



みなさんは ”作曲家”と聞くと

どんな人を想像するでしょうか?



実は定義としての”作曲家”は変わっていませんが


現在求められている作曲家は

ちょっと違うかも!



音楽の権利関係と一緒に解説します😉👍


#著作権

#音楽_著作権


 

作曲家の定義とは?



何も知らない人からすると



「音楽全般を作る人」



というイメージがあるのではないでしょうか?




しかし

実際のところ著作権などの定義では



「メロディを考える人」



となっています!



重要なのは


鼻歌であれ、譜面であれ



メロディだけを作れば作曲家になります



他の伴奏などは全く作れなくてもです!



場合によっては


簡単な伴奏のコード進行を考える部分も

一緒に扱われることもあります



ちなみに伴奏を考えたり作る人


もしくは楽曲全体を1つの作品として仕上げる人



編曲家・アレンジャー



と呼びます



一般的についている作曲家のイメージは


実は編曲家・アレンジャー



ということですね!



 


こんな細かいこと気にする必要ある?




実は権利関係がそれぞれ異なることによって



配当される収益が変わってきます



例えば楽曲を販売したとすると


  • 作曲家

  • 編曲家

  • 演奏者

  • 作詞家(歌物の場合)



にそれぞれ収益が分配されます



当然ながら労力や作業にかかる費用も違うため



バンドとかで曲を出すと結構もめます





例えばですが



バンドのボーカルが適当に歌った鼻歌をもとに

楽曲を作るとします


ボーカル以外が他の伴奏を全て作り

出来上がった曲にボーカルが歌詞をつける



すると・・・



上にあげた内、ボーカルは


作曲、演奏(歌)、作詞



4つのうち3つも権利を持つことになり

その分配当がかなり多くなります



他のバンドメンバーは

実質残った”編曲”の権利を


楽器のメンバーの数で割った分のみが配当されます



これは極端な例ですが


ボーカルの取り分が多めになってしまうことは

よくあること




何も知らない状態で楽曲を販売すると

思わぬ落とし穴があるということですね



 

現在の作曲家の需要



結論から言いますと



昔ながらの作曲家の需要はほとんどありません



ここまで読んでいただけた方なら

すでにお察しの方もいらっしゃると思いますが


「じゃあ作曲も編曲もやったほうがお得じゃん!」



と感じた方も多いと思います



実際のところその通りです




昔と比べて音楽制作にかけられる予算も

どんどん減ってきていますので



その少ない予算を

複数人に配当する余裕は無くなってきています



更に現在は自宅でそれなりのクオリティの

楽曲が作れてしまうため



  • 楽曲納品までのスピードの向上

  • 楽曲制作のレベルの底上げ



これらに伴い


メロディしか作れないというスキルは

そこまで重要視されなくなってきました



よほど音楽への造詣が深く

良質なメロディを大量生産できる



このくらいの人でないと需要はないと言えます



まあ、ぶっちゃけこのレベルのことができるなら

編曲・アレンジも大体できるようになってます😅



 

まとめ


本当の意味での作曲家はメロディだけを考える人

権利関係で揉めやすい

現在は作曲1本だけでは厳しい


とはいえ、最近は誰でも手軽に曲が作れるので


あえて 「メロディ以外作りません!」



という人の方が珍しいかもしれませんね👀



もしバンドなどで自分達の楽曲を販売するとなった時は

覚えておいた方がいいでしょう!!



それでは今日はこの辺で〜!!😉👍




きりぎりす@る〜む

        DOGRA MAGRA

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