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SONY MDR-CD900ST(赤帯)について思うこと

更新日:2022年3月22日



どうも!霧切酢です!!


本日のお題はモニターヘッドホンとしても有名なコチラ



SONY MDR-CD900ST



通称”赤帯”について!


ちょっと批判意見も出るかもですが😅

個人的に使ってみて思ったこととかを書いていきたいと思います!


#モニターヘッドホン

#CD900ST


 

そもそもモニターヘッドホンとは



私たちが趣味で音楽を聴いたり

ゲームをする時に使う用途でなく



音を調整したり確認したりする

作業用のヘッドホン!🎧



趣味で使うリスニング用のヘッドホンは

大抵使い心地を優先して音を調整してあります



よく在りがちなのは、迫力を出すために

低音域を強調しているとかですね!



モニターヘッドホンでは細かいノイズがないかチェックしたり

音のバランスをとるために使用します



よって、特別な味付けがされていないことが特徴!


音域のバランスも偏りのない

フラットな音質が基本とされています



しかしながら、メーカーによって音の傾向も異なってきます




 

SONY MDR-CD900STとは?





おそらく「日本」でもっとも有名でユーザーの多い

モニターヘッドホンです



大体どこのレコーディングスタジオにいっても

標準で置いてあります


TVでも番組内で使っているのを目にしたことがあるかもしれませんね



世に出てから30年以上も使用されており


「日本の」業界標準と言われています



ここでまず注意したいのは

あくまで「日本の音楽業界の標準」であって



世界的な標準ではないということです



海外の音楽関係の仕事をしている方でこれを使用している方は

あまりいないように感じます




 

音の傾向



ハッキリ言います



全然フラットな音じゃないです



耳が痛くなるレベルで高音が強いです


勿論私の主観も入っていますが

他のモニターヘッドホン、イヤホンと比べても



低音域がかなり弱く、高音が強い



音も耳元に貼りついたような聴こえ方なので

全体的に固く狭い印象を受けます



ネットのレビューとかでも


🎤「低音は弱めですが、フラットな音です!」


とかをよく目にします



いやいや


低音が弱い時点でフラットじゃねーじゃん...



多分これだけでミックスするとえらいことになります😅

(というかなってた)



逆に言えば、細かいノイズや音割れをチェックする分には

かなり心強いヘッドホンかと思います




 

日本で普及した理由




・当時はまだそこまでメーカーや種類がなかった


・本当にCD-900STの音が求められていた



こういったこともあるかと思います



しかし、実際に現役でレコーディング、ミキシングエンジニアとして

活動している方に聞いたところ



ヘッドホンの部品が手に入りやすく

壊れた時に修理が容易だったため



ということも大きかったそうです



その為、音質面よりもその他の利便性を優先した

といった背景もあったそうです




 

お前の感想じゃん!の反証として・・・





1.日本のミキシングは世界基準ではない



日本のミキシング=世界のミキシングではありません



むしろ世界的な流行に比べるとガラパゴス化しています



最近は減ってきましたが、日本のミキシングの特徴として



  • 高音域が強調されがち

  • ボーカルのボリュームが異様にデカい



勿論、これらの特徴の原因は他にもありますが



こういったミックスの原因の一つとして

長い間CD-900STを基準にしてきたからかも...


と考えたりしています



まあこの言い分は推測の域を出ないのですが



私たちが思っている以上に、世界的に見れば


日本の音楽は高音が強く、ボーカルがデカい



ということは紛れもない事実です


こういった感覚が一般的な状態で判断する

業界標準の音」とは・・・




 

2.世界で通用するミキシングエンジニアがいない



私が知る限りですが、海外のアーティストが指名するレベルの

エンジニアは日本にはいません


やはり世界トップレベルのエンジニアはアメリカとかに

集中しています



言い分として


「日本と海外では空気の質が違うから」

「電圧が違うから」


などをよく聞きますが



じゃあ海外のスタジオでミキシングすれば

世界レベルのミキシングが出来るのか?



と考えるとおそらく関係ありません


そう考えるとCD-900STの評価も

国内でガラパゴス化している可能性が高いです




 

3.ミキシング技術の多様化、進化